こんにちは。名古屋、碧南を中心にヨガやアーユルヴェーダを伝えています。
ヨガインストラクターの杉浦真里です。
今日はヨガ哲学、八支則のお話をかいていこうと思います。
ヨガ哲学って、本当に大切で素敵な考え方です。
立場も環境も関係なく、学び、実践した人全てが
より人生を豊かにしていくことができるもの。
だから、ヨガの世界はとってもボーダレス。
ピースフルなもの。
最初の目的は何にせよ、ヨガの世界に一歩踏み出してみたのなら
もう、それだけでとっても素晴らしいこと。
だから、ぜひ、ヨガの哲学も少しで良いから味わってみてほしいです。
八支則のひとつめ。Yamas(ヤーマ)
今日は八支則の中のひとつめ。
「Yamas(ヤーマ)」について、ご紹介したいと思います。
【ヨガの八支則】 1.Yamas(ヤーマ)には
「日常生活の中でなるべく控えたほうがよいこと(禁戒)」
が5つ記されています。
非暴力。平和を保つこと。2.Satya(サティア)
嘘をつかない。正直であること。
3.Asteya(アスティア)
盗まないこと。
4.Brahmacharya(ブラマチャリヤ)
エネルギーの無駄遣いをしないこと。賢明な選択。
5.Aparigraha(アパリグラハ)
貪欲にならないこと。執着しないこと。
この5つが避けるべきとされるヤーマです。
ひとつずつ、中身を深く見ていきます^^
【Ahimsa(アヒムサ)】の教え。
Ahimsa(アヒムサ):非暴力、平和
アヒムサは非暴力の教えです。
※himsa(ヒムサ)=苦痛を引き起こすこと
肉体的な暴力はもちろんですが、
・こころに対する暴力
・言葉
・想い
・態度
も、含まれます。
相手に対しての非暴力は、多くの方が
普段から意識しているかと思います。
相手を傷つけないように、大切な人に
いやな思いをさせないようにと、
ことばを発する前に様々な考えを頭の中で巡らせていますよね。
ですが、ここでもうひとつ。
しっかり考えていきたいのは、
自分自身に対する、アヒムサ。非暴力。についてです。
例えば、
自分自身へのことばの暴力。
大切な人には絶対使わないような言葉を
自分自身にかけてはいませんか?
何か小さな失敗をしてしまったとき、
なにか、うまくいかなかったとき。
「私はどうしてこんな事もできないの?しっかりして。」
どうしてか気分がのらないとき。
やる気が全然起きてこないとき。
「私って本当にダメだなあ。だらしがないなあ。」
少しネガティブなこころの状態のとき。
「私の人生なんてこんなもんよね。」
「このままきっと何となくで生きていくんだろうね。」
などなど…。
自分に対する暴力は、
”ことば” だけではなく、”評価” や ”想い” も。です。
口にしない、あなたがあなたに向けることばの数々。
表には出さないけれど、あなたがあなた自身にしているジャッジ。
自分だけが知っている、あなた自身のあなた自身への想い。
全ての、ことばやジャッジ、想いは
実はとってもパワフルです。
きびしい言葉だけではなく、愛をこめて
優しい言葉を自分にも、かけてあげること。
たまには、自分で自分を褒めてあげること。
ジャッジしている自分の存在に気づき、
そのジャッジは自分に対する暴力ではないか
少しでいいから考えてみること。
とーっても大切ですね^^
でもでも、
ひとは、年中無休24時間ずーっと
ポジティブでいられるわけでもないですよね。
自分に余裕がないとき、
何かつらいことがあったとき、
大切な人の喜ばしい出来事を素直に喜べない自分の存在に
気づくことだってあるでしょう。
そしてそんな自分がいやだなあ。と
嫌気がさすことだってあるでしょう。
自分のこころを観察する癖がついてきたときには
自分に対して暴力的なことばを投げかけている自分に気づき、
ちょっと落ち込んだ気分になることもあるでしょう。
ひとは、そんなネガティブな感情の状態のとき、
そして、できれば受け入れたくない、理想としない自分に出会ったとき、
こころが、どんよりして、少しつらくなるものです。
でもそんなときにこそ、「ヨガの練習」です。
ネガティブな自分も、理想としない自分も
自分の1部分であることを認め、
自分にばってんをつけたくなる想いを手放すために。
心の平穏を保つために。
ヨガはとっても効果的です^^
言葉や想い、自分へのジャッジが変わってくると
起こる出来事も確実に変わっていきます。
簡単なことではないかとは思いますが、
ヨガの呼吸やアーサナ(ポーズ)の練習と同じように
アヒムサ(非暴力)の教えを日常に取り入れることも、ヨガの練習のひとつ。
非暴力をあなたが実践すればするほど、
あなたの周りでの争いごとは、きっと、おさまっていきます。
だから、まずは、”自分から”
気付いたことから、少しずつ。
できることから、少しずつ。
ですね。
vegan(ヴィーガン)とヨガの関係。
ヨギ(ヨガをする男性)、ヨギーニ(ヨガをする女性)には
ヴィーガン、ベジタリアンを選択する人が多いといわれます。
これは、このアヒムサ(非暴力)の考え方の影響が大きいと言われており、
動物たちに対する非暴力。という意味で、
お肉やお魚を食べることを控えるようになっていのではないかと思います。
ただ、ここでも忘れないでおきたいのは、
自分に対する非暴力。の存在です。
”自分はヨガのインストラクターだから”
”自分はヨガをしているから” といって
無理をして、ヴィーガンやベジタリアンになることは
私はおすすめできません。
人によって体質はそれぞれです。
無理のない範囲で、自分を大切にしながら
非暴力。アヒムサ。の教えを実践していけるといいですね。
何だか長い記事になってしまいましたが
最後まで読んでくださりありがとうございます。
名古屋でヨガを体験したい、アーユルヴェーダを学びたい。
という方は、ぜひお会いしましょうね。
もちろん県外からいらしてくださる皆様も大歓迎です。
それでは今日もすてきないちにちを、
お過ごしください。